小麦 国内自給率グラフ
小麦 国内自給率(数値)
西暦 | 和暦 | 自給率(%) |
---|---|---|
2019年 | 令和1年 | 16 |
2018年 | 平成30年 | 12 |
2017年 | 平成29年 | 14 |
2016年 | 平成28年 | 12 |
2015年 | 平成27年 | 15 |
2014年 | 平成26年 | 13 |
2013年 | 平成25年 | 12 |
2012年 | 平成24年 | 12 |
2011年 | 平成23年 | 11 |
2010年 | 平成22年 | 9 |
小麦の自給率
日本の小麦の自給率はとても低いです。自給率とは、日本で食べられるもののうち、どれだけが日本で作られているかを示す数字です。たとえば、100%なら全て日本産、50%なら半分が日本産、残り半分が外国からの輸入ということになります。
実際に、日本で消費される小麦の大部分は外国から輸入されています。特にアメリカやカナダ、オーストラリアからの輸入が多いです。なぜ日本での生産が少ないのかというと、日本の土地や気候が小麦の大量生産には適していないためです。加えて、日本人の食生活の中心は「米」なので、米作りが優先されてきました。
しかし、日本でも小麦は作られています。特に北海道では、広い土地と小麦栽培に適した気候のため、多くの小麦が作られています。でも、日本全体での生産量は消費量の一部しかカバーできていないのです。
簡単に言うと、日本で食べるパンや麺類の原料となる小麦の多くは、外国からの輸入に頼っているのです。
自給率が高いメリット
日本の小麦の自給率が高いと、いくつかのメリットがあります。
- 安定供給:外国からの輸入に頼らないと、船が遅れたり、国際的なトラブルで輸入できなくなったりする心配が少なくなります。日本でたくさん生産できれば、いつでも安定して小麦製品を楽しむことができます。
- 経済的効果:小麦を多く生産すると、農家の収入が増えたり、関連する仕事が増えることで、日本の経済が元気になります。
- 品質の確保:日本で生産された小麦は、日本の基準で管理や検査が行われるため、安全性や品質が高いと信じられます。
- 新しい品種の開発:日本特有の気候や土壌に合った小麦を研究し、新しい品種を開発することができます。それにより、おいしいパンや麺が生まれるかもしれません。
- 環境への配慮:遠くの国から小麦を運ぶためには、たくさんのエネルギーが必要です。日本で生産すれば、運送による環境への負担が減少します。
要するに、小麦の自給率が高くなると、食の安全や経済、環境など、さまざまな面で日本にとって良いことが増えるのです。
自給率が低いデメリット
日本の小麦の自給率が低いと、以下のようなデメリットが出てきます。
- 外国に頼る:日本が小麦を自分たちで十分に作れないと、他の国から買ってくる必要があります。このため、その国との関係が悪くなったり、何らかの問題が起きたときに小麦を買えなくなるリスクがあります。
- 価格の変動:世界の小麦の収穫が少なかったり、輸送のコストが上がったりすると、その影響で日本の小麦の価格も上がってしまいます。それにより、パンやうどんなどの値段も高くなる可能性があります。
- 安全性の懸念:外国からの小麦は、その国の安全基準で作られているため、日本の基準とは異なる場合があります。そのため、安全性への不安が生じることも。
- 経済への影響:日本での小麦生産が少ないと、関連する仕事も減少します。それにより、多くの農家や関連産業が厳しい経済状況になるかもしれません。
- 環境問題:遠くの国から小麦を運ぶとき、船や飛行機を使うため、CO2の排出が増えます。これは地球温暖化の原因となるので、環境にとって良くないです。
これらのデメリットを考えると、日本での小麦生産を増やすことが、さまざまな問題を解決するために大切だと感じられます。
日本の小麦自給率の状況
日本の小麦自給率について話すと、実は日本で消費する小麦の大部分は外国からの輸入に頼っています。これを数字で言うと、日本で消費する小麦の約10%だけが日本で作られており、残りの約90%は輸入に頼っているのです。残りの約90%は、アメリカやカナダ、オーストラリアなどから輸入してきています。
なぜこんなに輸入に頼っているかというと、日本の土地や気候が小麦の大量生産に向いていないためです。特に、良質な小麦を作るのに適した土地が限られているのです。北海道が日本の小麦の主要な生産地として知られていますが、それでも全国の消費量を賄うのは難しい状況です。
また、日本の食生活も関係しています。パンや麺など、小麦を使った食品が日常的に食べられるようになり、需要が増えました。そのため、国内だけでの供給だけでは足りなくなってしまったのです。
このような背景から、日本は安定して小麦を確保するために、他国から大量の小麦を輸入しています。安全で美味しい小麦製品を食べるためには、輸入小麦は欠かせない存在となっているのです。